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日本の教育

 日本の教育制度は、ドイツの教育制度ほど複雑ではない。小学校が6年、中学校が3年、そして、高校が3年で、大学が4年である。それから、2年間の短期大学(短大)もある。小学校を中学校が義務教育なので、子供たらは皆通わなくてはならない。高校は義務教育ではないため、行かなくてもいいが、中学校までで勉強を終わる生徒はほとんどいない。中学校卒業(中卒)ではいい仕事を見っけることができないし、「皆が行く」からである。1994年には95.7%の中学校が、高校へ進んだ。もちろん、もっと高い教育を受けたほうがいいので、男の高校生は38.9%、女の高校生は21.0%が大学へ進んでいる。大学へ行く女の生徒が少ない原因は、24.9%が短期大学へ進学するためである。大学を短期大学への進学率は、世界の他の国よりずっと高いことになる。それで、日本では大学がドイツよりずっと多く、552ある。まだ、短期大学は、593ある。
 日本の小、中学校はほとんど公立だが、私立学校もある。公立学校は皆行くことができるし、お金を払わなくてもいい。しかし、私立学校には入学試験があるし、お金もかかる。それで「良い生徒」、つまり頭が良くて、両親がお金持ちである生徒が集まる。そして、私立学校は問題を起こす生徒を公立へ送ることもできるので、学校で問題が起きることは少ない。だから、公立より私立を選ぶ両親が増えでいる。しかし、これは子供が早く受験勉強を始めなければならなくなることを意味する。
 義務教育ではない高校からは入学試験がある。子供が15歳で受ける高校の入学試験の準備は非常に大変である。学校が終わってからも、塾に行って、それから家で夜遅くまで勉強しなくてはならない。なるべく良い高校に入学して、できるだけ立派な大学に入らなければいけないからである。大学の受験勉強はもっと厳しい。日本では、大学でいい成績をもらうことより、有名な大学を卒業することのほうが重要で、卒業した大学の名前で仕事や結婚が決まることが多くあるからである。

マイヤー: 日本人は本当に皆が受験勉強をしていますか。
広: もちろんですよ。ほとんどの人が高校受験はしていますから。それから、大学受験をする人はもっと勉強しなければなりません。有名大学じゃなくてもかまわない人は、そんなにたくさん勉強しなくてもいいですが。
マ: それから、聞きましたが、日本では小さな子供でも受験勉強をすることがありますね。でも、子供まで受験勉強するのは変ですよ。子供はたくさん遊んだほうがいいですよ。
友子: そうですね。でも、大学の有名で子供の将来が決まることが多いですから、変でも受験勉強をやめるのは難しいですね。
広: 日本では、受験勉強がとても厳しいことが原因で、子供たちの問題が大きくなっています。学校でもいろいろな問題が起きています。
マ: ところで、入学試験まで一生懸命勉強していた人が、大学ではあまり勉強していませんね。なぜですか。
広: そうですねぇ。入学してからは、勉強しない人が多いですね。多分、入学までの勉強がひどく大変だったからですよ。実は、私もそんなに勉強していません。私は、大学での4年間の「お休み」があるから、長くて厳しい受験勉強をがんばることができました。それに受験勉強では、考えることより覚えることのほうが大事でしたから、それで勉強があまり好きじゃなくなりました。私にはこの4年間はプレゼントですから、たくさん遊びます。それに、会社に入ってからは遊ぶことがあまりできませんし。
友: でも、もう少し勉強したほうがいいですよ。4年で卒業することができなくなりますよ。
広: 大丈夫ですよ。日本の大学は入学することは難しいですが、卒業するのは簡単ですから。いい成績をもらわなくてもかまいません。
友: 卒業してから、言わないでくださいね『もっと勉強したほうがよかった!』



「日本の教育」についでの質問

  1. 日本では何が義務教育ですか。
  2. どうして中学校までで勉強を終わる生徒はほとんどいませんか。
  3. どうして大学へ行く女の生徒が少ないんですか。
  4. 「公立学校」と「私立学校」はどう違いますか。
  5. 私立学校にはどんな生徒が集まりますか。
  6. 私立学校で問題が起きることは多いですか。どうしてですか。
  7. 高校の入学試験の準備のために、子供は何をしますか。
  8. どうしてですか。
  9. 日本では大学でいい成績をもらうのと有名な大学を卒業するのとどちらの方が大切ですか。
  10. どうしてですか。

「ドイツの教育」というテーマで作文を書いてください。