第1課

練習(れんしゅう) (だい)()

Übung Lektion 1



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場面(ばめん)練習(れんしゅう)   Situationsübungen


単語リスト

Hiraganaabsteigend sortierenKanjiArtÜbersetzung
あらたまる改まる強Verneuern, formell werden
いかがいかがFPwie ist es, wie wärs denn
いたす致す強V・besch.Tun
いただく頂・戴く強V・besch.Bekommen
いらっしゃるいらっしゃる強V・ehrw.herkommen, hingehen, da sein
うかがう伺う強V・besch.aufsuchen, fragen
おいでお出でN・ehrw.Herkommen, da sein
おいでになるお出でになる強V・ehrw.herkommen
おっしゃるおっしゃる強V・ehrw.sagen
おまわりさんお巡りさんN・ehrw.Wachtmeister, Polizist (auch: Anrede)
おみえになるお見えになる強V・ehrw.herkommen
おめしになるお召しになる強V・ehrw.tragen (Kleidung)
おめにかかるお目にかかる強V・besch.zu Gesicht bekommen, jdn. kennenlernen
おめにかけるお目にかける弱V・besch.Zeigen
おもいで想い出・思い出NErinnerung (meist schöne)
おもちするお持ちする不V・besch.für jdn. etw. tragen
おる居る強V・besch.sein (Lebewesen)
がた~方SUFFIXPluralsuffix bei Personen
かちょう課長NUnterabteilungsleiter
きしゃ貴社N・ehrw.Ihre Firma, Firma d. anderen
きぼう希望不V・NHoffnung, hoffen
きょうりょく協力不V・NKooperation, kooperieren
くださる下さる強V・ehrw.(mir) geben
けいご敬語Nhöfliche Sprache
ございます~ございますhfl.sein (vgl. Desu)
ございますございますhfl.sein (Nichtlebewesen)
ごぞんじご存知N・ehrw.Wissen
ごらんにいれるご覧に入れる弱V・besch.Zeigen
ごらんになるご覧になる強V・ehrw.Sehen
NUnterschied
さしあげる差し上げる弱V・besch.geben, schenken, überreichen
したしい親しいVAvertraut
したしさ親しさNVertrautheit
しゅ~酒SUFFIXSuffix f. alkoholische Getränke
じょう~上SUFFIXbezüglich, in puncto
じょうし上司NVorgesetzte(r)
しょうち承知不V・N・besch.Einverständnis, einverstanden sein
せいべつ性別NGeschlechtsunterschied
せわ(お)世話不V・N"Umsorgung; umsorgen"
せわになる(お)世話になる強Vetwa: Umstände machen, Dienstleistung erhalten
ソースソースNSoße
そちらさまそちら(様)NAnrede: Sie (vgl. auchこちら様, あちら様, どちら様)
そのためそのためKONJ・Naus diesem Grund, daher
そのもの~そのものSUFFIX(die Sache) an sich
ちい地位NPosition, Stellung (berufl., soziale)
ていど程度N"Grad; bis zu welchem Grad, wie viel"
とくしょく特色NBesonderheit, das Typische
としうえ年上Ndie ältere Person (Antonym: 年下)
とする...とする不V・Nals...festlegen, als ...feststehen
どちらのどちらのDEM・FPwelch-e,-es,-er
なさるなさる強V・ehrw.Tun
なべNKochtopf
ねんれい年齢NAlter (einer Person)
はいけんする拝見する不V・besch.Sehen
はったつ発達不V・N"Entwicklung; sich entwickeln, sich gut entwickeln"
ぶか部下NUntergebener in d. Firma, Mitarbeiter(in)
ふしぎ不思議NAeigenartig, merkwürdig
ぶちょう部長NAbteilungsleiter
へいしゃ弊社N・besch.eigene Firma
ほうNRichtung, Gegend (z.B. 南の方= südl. Richtung, Gegend)
ぼっちゃん(お)坊っちゃんN・ehrw.Junge, Sohn (d. anderen)
まいる参る強V・besch.herkommen
まごNEnkel
まねく招く強Veinladen, herbitten, auch: hervorrufen
みえる見える弱V・ehrw.herkommen
めしあがる召し上がる強V・ehrw.essen
めした目下Ndie jüngere Person (Antonym: 年上)
めす召す強V・ehrw.tragen (Kleidung)
もうしあげる申し上げる強V・besch.sagen, mitteilen
もうす申す強V・besch.sagen, nennen
ゆるす許す強Verlauben

練習1

デパートで働いていますから、次の文をもっと丁寧に言ってください。

  1. お手洗いは4階です。
  2. ここは3階ではありません。2階です。
  3. バーゲン(Ausverkauf)はきのうまででした。
  4. 先週の月曜日は休みではありませんでした。

練習2

次の敬語は尊敬語ですか、謙譲語ですか。そして、普通の形は何ですか。

1.   おっしゃる   2.   いただく
3.   参る   4.   なさる
5.   ご覧になる   6.   申す
7.   拝見する   8.   おいでになる
9.   いらっしゃる   10.   伺う
11.   おる   12.   お目にかける
13.   ご覧に入れる   14.   存じない
15.   召す   16.   お持ちする
17.   見える   18.   致す
19.   申し上げる   20.   召し上げる
21.   お目にかかる   22.   差し上げる
23.   ご存じだ   24.   ございます
25.   存じております   26.   働いております
27.   見て参ります   28.   おいでになります
29.   読んでご覧になります   30.   いただいて参りませんでした
31.   おっしゃってください   32.   いらっしゃったようです
33.   ご存じじゃないそうです   34.   お召しになったことがあります


練習3

次の形容詞(VA)、形容動詞(NA)を尊敬語にしてください。

  忙しいお忙しいです


若い   美しい
好き   上手
親切  


練習4

次の尊敬の文を「です・ます」の形にしてください。

  山本さんが日本のおみやげをくださいました。
  山本さんが日本のおみやげをくれました。
  1. 部長さんはもうすぐお見えになります。
  2. 昨日山田さんが家へいらっしゃいました。
  3. シュルテさんは、日本に留学なさいます。
  4. 先生はどちらにおいでになりますか。一お宅にいらっしゃいます。
  5. デュースブルクという町をご存じですか。
  6. ベッカーさんがきれいな絵をくださいました。
  7. ヘンケル先生は明日は大学にいらっしゃいません。
  8. シュミットさんはもうこの大学にはおいでになりません。
  9. 先生が、試験はあさってだとおっしゃいました。
  10. あの方はいつも高そうなお着物しかお召しになりません。
  11. 課長さんがお見えになったら、私を呼んで下さい。
  12. 今日見えるお客様は、とても有名な作家でいらっしゃいます。
  13. さっき、ミュラーさんとおっしゃる方がいらっしゃいました。
  14. 日本へいらっしゃったら、富士山をご覧になってください。
  15. 先生は今何をしていらっしゃいますか。一お昼ご飯を召し上がっていらっしゃいます。
  16. 今日は雨が降るそうですが、傘を持っておいでになりましたか。
  17. お酒がお好きだそうですが、日本酒を召し上がったことはございますか。

練習5

次の謙譲の文を「です・ます」の形にしてください。

  昨日田中さんにお目にかかりました。
  昨日田中さんに会いました。
  1. 明日お宅へ伺います。
  2. 先生に試験について伺いました。
  3. 昨日山田さんのお宅で日本料理をいただきました。
  4. 鈴木先生に、来週の授業は休むと申し上げました。
  5. 明日は一日中家におりますので、お電話下さい。
  6. 今度弟のかいた絵をお目にかけます。
  7. 次の授業のとき、日本旅行の写真をお持ちします。
  8. とても面白いおもちゃをうただきましたので、ご覧に入れます。
  9. 残念ですが、森さんのお宅に伺うことができません。
  10. もうすぐクルツ先生のお誕生日ですが、何を差し上げましょうか。
  11. 先生のお写真を拝見いたしましたが、先生はお元気そうでした。
  12. 昨日母が参りました。母は「ぜひ一度お目にかかりたい」と申しておりました。
  13. 毎日日本語を勉強しておりますが、なかなか上手になりません。
  14. 先生のご住所をご存じですか。一はい、存じております。
  15. 去年鈴木先生にお目にかかったときは、まだ日本語が下手でございました。

練習6

場面(Situation)に合った敬語に変えてください。

  先生はすぐ来ると言いました。
  先生はすぐいらっしゃるとおっしゃいました。

(Sie stellen sich auf einer formellen Party vor.)
私はデュースブルク大学のXYといいます。
教授ではありません。まだ学生です。
日本の経済について勉強しています。
私の両親はケルンの近くに住んでいます。


(Sie erzählen Ihrer Bekannten über Ihren Japanischlehrer.)
私の日本語の先生はドイツ人です。
でも、とても日本語が上手です。
先生は毎年日本へ行って、たくさん写真をとって来ます。
私はその写真をときどき見ます。

練習7

場面に合った敬語に変えてください。

  先生はすぐ来ると言いました。
  先生はすぐいらっしゃるとおっしゃいました。

(A&B sind zusammen in einem Restaurant. Sie kennen einander noch nicht so gut.)

Aさん:   何を食べますか。
Bさん:   私は何かからいものが食べたいです。カレーにします。
Aさん:   飲み物は何にしますか。
Bさん:   水を飲みます。



(A&B arbeiten in der gleichen Firma.)

社員A:   社長はもう来ましたか。
社員B:   いいえ、まだ来ません。多分XY社にいます。3時ごろ来ると言いました。
社員A:   これを社長に見せたいのですが。
社員B:   じゃあ、来たら連絡します。多分少し遅く来ると思いますので。


練習8

敬語を使って隣の人に丁寧に質問してください。
Versuchen Sie, zuerst aus eigener Kraft Fragen zu stellen. Falls Sie es nicht schaffen, bilden Sie mit Hilfe der in Klammern stehenden Ausdrücke Fragesätze.

  年齢:    (いくつですか)
  おいくつでいらっしゃいますか。


名前:   (名前は?)
職業:   (仕事は?)
専門:   (専門は?)
学期:   (今何学期目ですか。)
住んでいる所:   (どこに住んでいますか。)
好きな食べ物:   (どんな食べ物が好きですか。)
好きなお酒:   (どんなお酒をよく飲みますか。)
趣味:   (趣味は何ですか。)
兄弟:   (兄弟はいますか。)
どの外国語が得意か:   (どんな外国語が得意ですか。)
日本へ行ったことはあるか:   (日本へいったことはありますか。)
夏休みにどこへ行ったか:   (夏休みにどこへ行きましたか。)
何日間そこにいたか:   (どのぐらいそこにいましたか。)
その町はどうだったか:   (その町はどうでしたか。)


練習9

練習8の質問に敬語を使って答えてください。

  年齢:失礼でございますが、おいくつでいらっしゃいますか。
  22歳でございます。


テキスト

敬語―1

 敬語はよく日本語の特色の一つにあげられる。敬語は話し相手への尊敬を表す表現である。このような表現が日本語では特に発達しているのだ。もちりん、敬語は日本語だけではなく、ドイツ語など他の国の言葉にもある。しかし、敬語は日本語ではドイツ語等よりずっと多く使われているし、ずっと複雑なのである。そのため、日本語の特徴として敬語があげられても不思議ではない[I]

 敬語は難しいとよく言われるが、敬語そのものはそれほど難しくない。単語や形を覚えれば良いのだ。しかし難しいのは、「いつ、だれに、どのくらい敬語を使えば良いのか」を知って、必要なときにすぐ使うことができるようになることだ。

 基本的には、目下、つもり社会的地位が下の人が、目上、つまり社会的地位が上の人に敬語を使う。この社会的地位は、年齢、職業上の地位、性別[II]等で決まる。若い人は年上の人に(日本では大学でも1歳年が違えば敬語、少なくとも「です・ます」を使う)、学生は先生に、部下は上司に敬語を使うのだ。どの程度の敬語を使うかは、社会的地位の差や、親しさで決まる。しかし、いつも目下の人が目上の人に敬語を使うのではない。目上でも、いつも丁寧でありたい[III]と思う人は、相手が目下でも敬語を使うことが少なくないのだ。

 また、初めで会った人や、あまり親しくない人にも敬語は使われる。始めは敬語を多く使い、親しくなるとだんだん敬語を使わなくなる。敬語は相手との距離も表すのだ。だから、同じ年の人に敬語を使うと、距離ができてしまい、なかなか親しくなれないこともある。それで、敬語を使わないことで親しさを表そうとする人もいる。

 もちろん、ドイツ語と同じように、改まった場面では丁寧な表現は必要だ。スピーチ等で、大勢の人の前で話すときは、敬語を使わなければならない。また、日本語がドイツ語と違う点は、手紙を書くときに改まった言葉を使うことだ。手紙は改まって書くものとされているのだ。あまり丁寧な言葉で話していない親しい相手にも、手紙ではいつもより丁寧な表現を使って書く。

鈴木教授:   マイヤーさんはドイツからいらっしゃったんだよね。どちらからですか。
マイヤー:   デュースブルクという町から参りました。あまり日本では知られていない町なのでご存じない[IV]と思いますが、デュースブルクはルール地方にございます。
鈴:   ああ、ルール地方ですか。じゃあ、工業都市だね。
マ:   はい。あまりきれいな町ではございませんが、私は好きです。先生はドイツへいらっしゃったことがありますか。
鈴:   ええ。10年ほど前に一度行きましたよ。良い国ですよね。
マ:   どちらにご旅行なさいましたか。
鈴:   ハイデルベルクとローテンブルク、それからミュンヘン等です。
マ:   そうですか。南の方をご覧になったんですね。どちらの町が一番お好きでいらっしゃいますか。
鈴:   どこもいいですねぇ。でも、私はハイデルベルクが一番だなぁ。歴史のある美しい大学町だし、思い出があるんです。ハイデルベルク大学には、昔日本での会議にお見えになった教授がおいでで、その方のところへ伺ったんです。教授は日本が大変お好きで、よく家で着物をガウン[V]のようにお召しになるとおっしゃっていました。日本酒も召し上がるんですよ。だから日本の古い花びんをおみやげに差し上げたら、立派なご本を下さいました。これがいただいたご本ですよ。
マ:   ちょっと拝見します。
鈴:   どうぞ。
マ:   面白そうなご本ですね。
鈴:   興味があれば、貸しますよ。
マ:   ありがとうございます。じゃあ、来週またお持ちします。ところで、ローテンブルクはいかがでしたか。日本の方にはとても人気があるようで、皆様とてもきれいだとおっしゃいますが、わたくしはまだ行ったことがないんです。
鈴:   そうだねぇ。確かにきれいだけれど、日本人やアメリカ人の観光客が多くで…。人が少ないときに行けばもっと良かっただろうね。
マ:   先生はまたドイツへいらっしゃるご予定は。
鈴:   来年行こうかと思っていますが。
マ:   じゃあ、ぜひわたくしのところへもいらっしゃってください。私も来年はドイツにありますし、ケルンなど、先生にお目にかけたいところがたくさんございますから。
鈴:   それは嬉しいね。じゃ、お世話になろうか。
マ:   ご希望がございましたら、おっしゃってくださいね。準備致します。
鈴:   ありがとう。楽しみにしていますよ。


I   日本語の…不思議ではない   Allerdings gibt es im Koreanischen und Javanischen auch eine stark entwickelte Höflichkeitssprache.
II   性別   Früher verwendeten Frauen gegenüber dem Mann die Höflichkeitssprache.
III   丁寧でありたい   丁寧である+~たい
IV   ご存じない   Negation von ご存じ (siehe Lektion 2)
V   ガウン   Morgenmantel


漢字リスト

Kanji Bedeutung Lesung Beispiel
    働く arbeiten
    はたらく  
arbeiten ドウ 労働 Arbeit
    ろうどう  
  はたら・く    
       
         
    招く einladen
    まねく winken
einladen ショウ 招待 Einladung
winken   しょうたい  
  まね・く    
       
         
    探す suchen
  タン さがす  
suchen      
tasten さが・す    
  さぐ・る    
       
         
    尊敬 Respekt, Achtung
  ソン そんけい Verehrung
hochschätzen      
verehren たっと・ぶ    
  とうと・ぶ    
       
         
    存じる wissen, denken
  ゾン ぞんじる (bescheiden)
existieren ソン ご存知 wissen, kennen
denken   ごぞんじ (ehrerbietig)
wissen   存在 Existenz, Dasein
    そんざい  
         
    程度 Grad, Stufe, Ausmaß
  テイ ていど Umfang
Maß   ~程 Vergleich
Ausmaß ほど ~ほど (so) … wie
Grad   ~課程 XY-Kurs
    ~かてい XY-Lehrgang
         
    卒業 Schul-/
  ソツ そつぎょう Universitätsabschluss
(be-)enden   大卒 Uni-/Hochschulabsolvent
    だいそつ  
    高卒 Oberschulabsolvent
    こうそつ  
         
    敬語 Höflichkeitssprache
  ケイ けいご  
ehren   尊敬語 ehrerbietige
achten うやま・う そんけいご Sprachform
       
       
         
    第一 Nr. 1, erste(-r, -s)
Präfix bei ダイ だいいち Haupt-
Ordnungszahlen      
       
       
       
         
    第一課 Lektion 1
  だいいっか  
Lektion   課長 (Unter-)Abteilungs-
Abteilung   かちょう leiter
    学生課 Stud.-Sekretariat
    がくせいか  
         
    他の ein(-e)/etwas andere(-r, -s)
  た/ほかの  
ein andere,   その他 außerdem
etwas anderes ほか そのた etc.
    他人 andere/fremde Leute
    たにん  
         
    会議 Konferenz
  かいぎ Sitzung
Debatte   不思議 verwunderlich
Beratung   ふしぎ geheimnisvoll
    議員 Abgeordnete/-r
    ぎいん  
         
    地位 Position
  ちい Rang
Rang   ~位 Ungefähr
Stellung くらい ~ぐらい etwa, ca.
    一位 erster Rang
    いちい  
         
    ~階 ~Stock
  カイ ~かい  
Stockwerk   階段 Treppe
Etage   かいだん Stufe
Ebene      
       
         
    ~等 etc., usw.
  トウ ~など/とう  
Klasse   ~等 ~Rang, Klasse
Grad ひと・しい ~とう  
Gleichheit   平等 Gleichheit
    びょうどう